ファルマ・プラスでは、ソーシャルユニバーシティ薬剤師研修センター( 以下、G20 )の 研修認定薬剤師制度の単位発行も行っております。 G20は、薬剤師認定制度認証機構(以下、 CPC)より認証された研修認定プロバイダーであり、そこで取得された単位は日本薬剤師研修センター・ PECSなど、他のプロバイダーの単位としても利用できます。
研修認定プロバイダーの発行する認定単位とその互換性
CPCより認証された研修認定プロバイダーは、研修認定薬剤師制度に基づき認定単位を発行し、研修認定薬剤師を認定することができます。また各プロバイダーの認定単位は相互に互換性があるため、例えば、他のプロバイダーの認定単位を G20での認定申請に用いることもできます。なお、認定単位の発行や研修認定単位の発行や研修認定薬剤師の認定方法はプロバイダーごとに異なりますので、CPCの「認証を受けたプロバイダーの研修案内」から各プロバイダーの運用規定等をご参照ください。現状でのプロバイダー間の認定単位の互換性については、CAPEPの「他のプロバイダー単位等の受け入れ条件(簡潔版)」をご確認ください。
電子化された認定単位と受講証明書の発行
G20をはじめとする複数のプロバイダーは、認定単位の発行を電子化するため、薬剤師生涯教育支援機構PLESOによる薬剤師研修情報プラットフォーム(以下、 PLESO-Near)を活用した運用を行っています。PLESO-Nearは、受講履歴管理システムとして認定単位や受講証明書の発行などに利用され、従来の認定単位シールやこれらのシールを貼付する研修手帳による認定単位の管理を不要にします。本システムを共同利用するプ ロバイダー間での電子的な認定単位の互換性も確保されています。
薬剤師研修情報プラットフォーム「PLESO-Near」への登録と単位証明書印刷の方法
G20の単位を取得するためには、薬剤師研修情報プラットフォーム「PLESO-Near」への登録が必要です。また取得した単位は、認定薬剤師の申請時に、申請先を選択し証明書を発行 ・印刷が必要となります。
● 受講から単位取得までのおおまかな流れ
(1) 受講者: ライブ研修視聴後 >レポート提出
(2) 事務局: レポート内容確認 > 認定単位を承認 G20の認定単位 を PLESO-Nearへデータ 連携
(3) 受講者: PLESO-Nearより 単位証明書を電子取得 > 印刷
SUセンター (G20) 単位対象セミナー
【G20 - 1単位】EBM 入門セミナー~Clarity AD 試験を中心に認知症治療について考える
● 開催日時
2023年12月5日(火) 19:30 ~ 21:00
・申込期限 2023年12月5日(火) 18:00 まで
・ZOOM URLをお送りする予定日 … 11月28日(火)/12月2日(土)/12月4日(月)/12月5日(火) 18:30頃
● セミナー要旨
認知症の治療は困難を極め、有効な治療薬がないのも現状です。近年、認知症治療薬にアミロイドβ(Aβ)プラークを減少させる新たなクラスが登場しました。また認知症との関わりにおいて欠かせないBPSD(認知症の行動・心理症状)のマネジメントも重要です。今回は、先日、米国に続き本邦でも承認されたレカネマブの第3 相試験Clarity AD 試験を取り上げます。抗体医薬であるアデュカヌマブおよびレカネマブについて、アルツハイマー病(ADAD)による軽度認知障害(MCIMCI)および軽度ADAD(総称して早期AD と定義)患者に対する有効性と安全性が検討されてきました。
レカネマブは、第2 相試験(12 か月投与)ではプラセボと群との差が示せませんでしたが、第3 相試験(18 か月投与)では、脳内のAβ 蓄積が減少し、臨床認知症評価(CDRCDR)の増悪が27% 抑制されることが示されました。一方で、有害事象も多く認められています。バイアスが排除された、信頼性の高い結果を得ることができるRCT の長所と短所、得られたエビデンスの読み方の基本を学びながら、参加者自身でも考えることができるようになるためのセミナーです。
【G20 - 1単位】遺伝子治療の現状と展望 ~開発から市販後の課題まで~
● 開催日時
2023年12月10日(日) 10:00 ~ 11:30
・申込期限 2023年12月9日(土) 22:00 まで
・ZOOM URL配信予定 12月9日(土) 22:00
● セミナー要旨
現在、世界の数百万の人々が約7,000種類の希少疾病に罹患していると言われており、その80%は遺伝子が関与している疾患、また確立した治療法が存在するのは約5%しかありません。そのため、再生医療等製品の登場により、今まで治療オプションの少なかった遺伝性疾患に対して、遺伝子治療は有望な治療手段と期待されています。一方、遺伝子治療はすべての人が恩恵を被ることのできる治療法でないこともわかってきており、遺伝子治療に対する期待について理解すると同時に、科学的に証明していかなければならない要素についても、網羅的かつ正確に把握することが重要になっています。今回は、そもそも遺伝子治療って何?、という言葉の定義から、治験などから見えてきた遺伝子治療薬の開発検討ポイント、また遺伝子治療の本格到来に向けた将来展望まで、幅広く議論できればと思います。また、最後に製薬企業のメディカルアフェアーズという部署紹介もいたします。